近所に、夜11時まで開いているパン屋があります。夜遅くなった時も、あくる日の朝食が仕込めるので重宝しています。おまけに夕方の5時から、20%の割引きになります。
上海で購入するパンは、ほとんど甘味がついています。いわゆる「味付けパン」という類のものです。何とか甘みのないパンを買おうと、かつて中国人と同行して、「甘味のない塩味のパンをほしい」と伝えてもらったことがあります。「それならこれだ」と指差したものをも見ると、確かに塩という字が見えます。それを買って帰って食べると、なんと甘味に塩味がプラスしたもので、望んでいるものではありませんでした。
この近所のパン屋では、うまくいけば(夜まで売れ残っていれば)、長いフランスパンが買えます。このパンは、ドンクの焼きたてのフランスパンとはとても比べ物にはなりませんが、幸いに甘味がありません。これを見つけてから、このパン屋に行くことが多くなりました。しかし、長いパンを半分に折って袋に入れられることがあるので、要注意です。
つい先週のことですが、例によって夜10時頃、パンを買いにこの店に寄ったときの話です。この日は鞄と、クリーニングした衣類をいれた紙袋と、傘を持っていました。長いパンとレーズン入りの丸いパンを買って、レジで精算をしました。その時「3モウ(角)はないか」と聞かれ、荷物をレジ前の台において小銭入れから1角コインを3個出して払いました。すると3元のお釣りがきて、荷物の多い中、何とかコインを小銭入れに戻し、荷物を合計4個持って店を出ました。
数歩歩いたところで、後から大きな女性の声が聞こえました。振り返ると、レジの次の女性客が、私の財布をふりかざして、走り寄ってきます。レジの計算のときに財布から紙幣を出し、コインのやり取りをした時に、レジ前の台に財布を置き、荷物がたくさんあったのでそのまま出てきたようです。
この日は少し多めに現金を入れていたし、銀行預金通帳も2冊いれていたので、本当に助かりました。中国人の親切心とモラルの高さを改めて認識した出来事でした。
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