上海社長の記

第10回 社長の記 2007年3月10日


タクシーで事故にあいました

いつかは経験することになるだろうなと思っていましたが、ついにわが身に降りかかりました。そうです、交通事故です。小雨のぱらつくある日の午後、浦東空港から、市内に向かう高速道路上の、黄浦江にかかる芦浦大橋の少し手前でした。 上海のタクシーのスピードは中々のものですが、いつものことですから気にもしませんでしたが、ふと前方を見ると渋滞で車が止まっています。 普通なら、運転手は当然ブレーキを踏みタクシーは寸前で止まる筈です。 ところが止まらなかったのです。車はがりがりといやな音をたてて、予期したほどスピードも落ちずに道路上を滑って行き、止まっている車にガシャンとぶつかりました。私は前席と後席の中間の仕切り板に思いっきり顔と膝をぶっつけ、一瞬ですが頭がしびれたようになりました。

幸いあまり大きな怪我ではありませんでした

運転手は、前の車の連中と喋っていましたが、しばらくすると全員ぞろぞろと私の方にやってきて、何か話し掛けます。 まったく意味不明ですが、車から降りろといっている様子なので、外に出ました。 こころなしか、ふらっとするようですが、顔から血が流れているわけでもなく、ズボンをめくり上げて痛いと思う膝を見ても、少しの打撲で色が変わっている程度なので、皆は安心したような顔をして、電話をしたり、自分たちの話し合いに戻ったりしました。

こんなとき頼りになるのは、やはり王さんです

私も思いついて、自分の会社に電話し、王副店長に状況を話しました。 副店長は「それは大変、すぐに現場に駆けつけます」といって、30分もしないうちにやってきました。 その頃には警察も来て、事情聴取を始めていました。 副店長は警察に対し、「交通事故は後から不具合がでるかもしれないから、病院に行って診察を受ける必要がある」といってくれました。 それで24時間以内に病院に行ってその結果を知らせよ。 その費用はタクシー持ちということで話は終わりました。 タクシーの運転手は自分の仲間のタクシーを電話で呼び寄せ、「これに乗って行きなさい」といい、それまでのタクシー料金は請求しませんでした。

病院で診断を受ける

夜になって、強く打った鼻と膝の痛さも次第にやわらいできましたが、念のため翌日病院で診察を受けることにしました。 幸いなことに、上海で借りているアパートの大家さんが、瑞金病院の先生なのでお聞きすると、外国人専用の病院があるのでそちらが良いだろうということになり、時間を約束しました。 耳鼻科で鼻の奥の方を見てもらい、特に異常はないとのこと、診断書を書いてもらい、300元支払って帰りました。

結末は?

店に帰ると、昨日のタクシーの運転手が来ていましたので、病院の診断書と領収書を渡して300元もらい、一件落着かと思ったらさに有らず、社員たちが慰謝料をもらうべきだと交渉を始めました。 私はその場から引っ込みましたが、結局300元の慰謝料が届けられました。 皆さんのお菓子代にしましたが、貴重な経験をした1日半でした。

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