上海社長の記

第9回 経営者の仕事とは何でしょう 2005年12月15日


2週間の入院

長年の不摂生がたたってというか、部品の耐用年数が切れてきたというか、大腸ポリープの開腹切除手術のため、9月の初めから約2週間入院しました。経過もよく、それほど悪性のものでもないので、10月から仕事に復帰できる体調にもどりました。ご心配をおかけしました。

経営者欠席への対応

長期の欠席にあたって、会社はうまく回ってゆくかという心配がまず念頭に昇りましたが、非常事態なのでやむを得ません。すでに日常の作業は私がいなくても十分こなせる体制にはなっています。あとは当用の資金と、給料や仕入先への支払いをどうするかです。日々の売り上げはレジの記録に合わせて、すべて銀行に入金するシステムになっていて、支払いにはあてていません。銀行からの出金はすべて社長の保管する印鑑が無くてはできないようにしてあります。そこで、9月末の事務処理や支払などを、弟の剛一君(上海夫人楽取締役)に依頼しました。これは大きな問題も無く、必要なことはすべて手際よくこなしてくれました。
後は、長期的な営業政策ですが、下手をするとボデイブローを食らったようにじわじわと響いてくるおそれがあります。これは従来の路線を踏み外さないことを第一義において進めるよう、マネージャーに強く指示しました。毎日のメールのやり取りでフォローすることにして、当面をのりきることにしました。

経営者の仕事は何

このような事態になると、経営者の仕事とは、一体何だろうかという本質的な疑問につきあたります。経営者でないとできないこととは、「事業の枠組みを作り、方向を示す」ことではないでしょうか。そして進むべき方向にうまく進まないときには「問題点を見つけ解決策を出す」ことだと認識しています。
更に、日常管理することは、決まった方向へと進めるための「教育」の手段であることに思いいたります。金銭管理は、その役割のできる人材さへあればやらせればよいので、経営者の本来の仕事ではありません。ただ、わが社のように零細規模の会社では、社長が兼務するのもやむを得ないと思います。人数の少ない零細企業ではいくつもの仕事を兼務しなければやっていけません。従って、零細企業の経営者はあらゆる部門のサポート(手助け)役でもあります。その部分も決して無視することはできないものがあるでしょう。

1年の半分とは何日ですか

話は変わりますが、休んでいる間に、パスポートを繰って中国での滞在日数を計算してみました。今年の8月の末日までで、入国した日と出国した日をあわせて1日として算出すると161日になりました。中国滞在が1年のうち半分以上になると、日本・中国合算の個人所得を、中国で申告しなければなります。ここまで休んだのだから今年は半分の日数で止めようと考えました。「社長の自分がいないと会社は回っていかないのか」と自問すると、決してそうではないことは先刻わかりました。むしろ、マネージャーに自覚を持たせるのによいチャンスだったかも知れません。
後でわかったことですが、入国した日も出国した日も1日に勘定するらしいので、1年は380日以上になってしまいますね。

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